SPICE_tutorial_JP

SPICE toolkitは過去の実習会で複数回取り上げていますが,現在でも需要がある一方で,過去回の資料のままだと古い情報もありますので,最新の資料(会津大学大学院の講義資料)を固定ページで閲覧できるようにしました.

SPICE toolkit

SPICEはNASAジェット推進研究所(JPL)で開発されている探査機補助データハンドリングツールで,この分野のデファクトスタンダードとなっている. 今回はC言語版のCSPICEを使うので,CSPICEダウンロードページから各自の環境に合わせたパッケージをダウンロードする

見ておくべきサイト

対応環境

SPICE toolkit(C版のCSPICE)の対応環境は<URL:http://naif.jpl.nasa.gov/naif/toolkit_C.html>を参照のこと.

コンパイル

以下の手順でコンパイルを行う.

$ tar zxvf cspice.tar.Z
$ cd cspice
$ ./makeall.csh
This script builds the SPICE delivery
for the cspice package of the toolkit.
(中略)
a - version_main.o


      Compiling and linking:  version.px

Toolkit Build Complete
$

ここまででライブラリとユーティリティのコンパイル終了.

cspice/lib/cspice.a
cspice/lib/csupport.a

ができていること,またcspice/exe/以下にいくつかのコマンドができていればO.K..試しに

cspice/exe/version

を実行してみて,

$ ./version
N0066

と表示されればO.K.

継続して使用する場合は,ライブラリ,ヘッダファイル,ユーティリティを適切なディレクトリにコピーしておいてもよい.例えば,

$ sudo cp lib/*.a /usr/local/lib/
$ sudo cp include/* /usr/local/include/
$ sudo cp exe/* /usr/local/bin/

この例では /usr/local/ 以下にインストールしたが,パスが通っていれば他のディレクトリでも可.

SAO ds9

画像閲覧,解析のためのソフトウェアです.主に天文学の分野で使用されていますが,惑星科学分野の画像解析にも有用です.

公式サイトより自分の環境に合った版をダウンロード,インストールしておくこと.MacOSXの場合はMacOSX Application版,X11版いずれも可.

GNUPLOT

汎用のプロット作成ソフトです.

公式サイトより直接ダウンロードするか,各自の環境でのパッケージ管理環境を通じてインストールしておくこと.

使用法などはgnuplot tips (not so Frequently Asked Questions)などに日本語でよくまとまった解説があるので,参考にしてください.

Last modified:2018/02/23 16:33:13
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