日時: 2013 年 6 月 5 日(水) 10:30-12:00
場所: 北海道大学理学 8 号館コスモスタジオ
講演者: 石渡 正樹 (北海道大学)
世話人: 石渡 正樹
タイトル: 生命存在可能領域の新しい見積もり: Kopparapu et al.(2013) のレビュー
要旨: Kopparapu et al (2013) により生命存在可能領域の幅に関する見積もり が出された. 生命存在可能領域とは, 恒星の周囲において生命が維持でき ると考えられる環境が実現される領域である. Kopparapu らは Kasting (1993) のモデルの放射スキームを改良した計算を行い, 生命存在可能領 域の内側境界と外側境界の位置を求めた. 生命存在可能領域の内側境界は, 水蒸気大気において暴走温室状態が発生する条件と水素の散逸量によって 規定される. 生命存在可能領域の外側境界は, 二酸化炭素大気において 表面温度が 273K を以上となる条件によって規定される.
本発表では, Kopparapu et al (2013) のレビュー, それをもとにした 議論を行う.
キーワード: 生命存在可能領域, 系外惑星, 1 次元放射対流平衡モデル