日時: 2011 年 2 月 23 日(水) 16:15-17:15
場所: 神戸大学自然科学総合研究棟 4 号館 809 号室
講演者: 山田 美幸 (北海道大学)
世話人: 鈴木 絢子
タイトル: プラネッツ・シェイクスピア:文学作品におけるストーリーの可視化
abstract: 文学作品の可視化の試みについては、実は多様な視点から興味をもつことができる。その方法論では言語学、情報学、数学を始めとする論理的データ解析が活かされる。例えば会話ロボット、翻訳システム、自動文献検索など最近の言語処理技術の進歩は目覚ましい。その一方、文学作品の可視化の結果には、作品のシナリオ、作者の意図、読者の感情的作用が表現されなければならない。これは自然・物理現象の可視化とは異なり、人間の創作活動を可視化の対象とするためである。主人公は人であり、作者も読者も人である。文学作品を楽しむ時、主人公と同じ疑似体験をし、そこで読者が受ける感情から作品に対する特定のイメージを構築するであろう。本研究はそれを視覚像(visual imagery)として可視化することを狙いとしている。なお、今回は地球惑星セミナーなので、シェイクスピア作品の世界観を愛の惑星、死の惑星という形で表現する。