センター長挨拶

惑星科学研究センターへようこそ.ここは,世界の惑星科学研究者に開かれたセンターです.様々な分野の研究者や大学院生が集い交流し,新しい「何ものか」を生み出す場として成長していくことを願っています.研究推進はもちろん,惑星科学コミュニティ全体の発展に貢献できる多様な人材を育成する場であることを目指しています.これらの場の実現に向けて,多くの研究者・大学院生がセンターに集い,ご支援下さることを願っています.
惑星科学研究センター長 牧野 淳一郎

CPS とは

惑星科学は,天文学から地球科学・生命科学におよぶ極めて広い学問分野を包含する総合科学です.その本来の目的は,宇宙の進化の中で生命を育む地球を位置づけることにあります.科学と技術の発展により蓄積された知見を通して,個々の専門分野の理解は飛躍的に深まりました.その反面,分野間のつながりが希薄となり,全体像の把握が難しくなるという弊害も生じています.

惑星科学研究センター(CPS)はこうした弊害を克服し,惑星科学の本来の目的を達成するために,国内外に開かれた学術拠点として2007年4月に誕生しました.CPSは,大学や機関および国の枠を超えた人材育成や研究活動を支援し,惑星科学の様々な領域から研究者が集い,知見情報が集積される場を作ります.このような活動を通して,CPSは惑星科学の総合化に貢献することを目指しています.

CPS の活動

CPSの運営には,世界中の研究機関の研究者が参加しています.CPSは,役割別に5つのコーディネーション・グループ(CG),すなわち,


を設けて活動しています.教育研究CGは,世界の若手研究者・大学院生・講師が集まる国際プラネタリスクールを毎年開催し,惑星科学の最先端講義の提供と国際交流の促進を図っています.また,各種の研究会や実習の支援を行っています.国際連携CGでは海外の教育研究機関との人材交流を促進する企画を開催支援し,国際的な研究者のネットワークを作っています.基盤CGでは,これらの活動で得られる知見の集積とその公開のための情報基盤を整備提供しています.社会交流CGでは企業との交流会を開くなど,広い意味での惑星科学の展開と社会への位置づけを考える機会を設けています.将来構想CGでは,若手研究者とともに惑星科学の展開を考え,次世代の枠組みを構築できる人材の育成を行っています.

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